スペシャルオリンピックスは、知的障害のある人たちの成長にスポーツが大きなプラスになると信じ、またスポーツを通じて知的障害のある人たちと共に活動することは地域社会にとっても大きなプラスになると信じています。ですからスペシャルオリンピックスは性別、年齢、スポーツのレベルを問わず、共に成長し、共に楽しむ、そしてその経験を分かち合うことが重要と考え活動しています。そのため、スペシャルオリンピックスのスポーツには下記のような特徴があります。
スペシャルオリンピックスでは、地域や、スポーツの特性にもよりますが、多くの場合、1週間に1度、2時間ほど、ボランティアのコーチと共にスポーツを楽しみ、一定の期間(約2ヶ月)のトレーニングの後、その成果を競技会、大会で発表します。
例えば水泳の場合、まずは、着替えです。次はシャワーを浴びること、そしてプールに入れるようになること、水の中を歩けるようになること、ビート板を使って泳ぐことなど、少しずつ、ひとりひとりに合わせてプログラムを進めていきます。ボランティアのコーチたちと一緒に水遊びができるようになることも大きな進歩です。
スペシャルオリンピックスの競技会では、可能な限り同程度の競技能力のアスリートが競技できるように、性別、年齢、競技能力などによってグループ分け(ディビジョン)を行います。このディビジョニングによって、誰でもが平等に競い合うチャンスが与えられ、自分の現在の能力を十分に発揮し、一番輝く機会を得られると考えています。
表彰台の上では、全てのアスリートに、メダルやリボンがかけられます。順位だけでなく、競技場に立ち最後まで競技をやり終えた事に対して、一人一人にかわらぬ拍手が贈られます。
スペシャルオリンピックスでは、アスリートとほぼ同人数のパートナー(知的障害のない同程度の競技能力の人)とチームを組み、練習や競技を行うユニファイドスポーツ®を展開しています。ユニファイドスポーツ®は、全ての参加者(アスリートとパートナー)が、年齢や競技能力が同じ程度の人で行われます。また、このプログラムに参加するアスリートは、その競技の技術が必要な水準に達している必要があります。
ユニファイドスポ-ツ®は新しいことに挑戦するアスリートとパ-トナ-にとって、スポ-ツに参加する機会を増やしてくれる大切なプログラムです。